ALIC「畜産の情報(7月号)」で温室効果ガス(GHG)削減向けた生産現場での取り組みに関する調査・報告が掲載されています
独)農畜産業振興機構(ALIC)の情報誌「畜産の情報」の7月号に宮崎大学川島教授の調査報告「畜産分野における温室効果ガス削減に向けた取り組みと取り巻く状況~生産現場での取り組みとそれを取り巻く状況~」が掲載されています。
調査報告では、酪農・乳業界と肉用牛業界の取り組み、これを取り巻く金融機関やサプライチェーン企業の動向が報告されています。
酪農・乳業界では、生乳生産者、乳業者、牛乳販売業者の団体である(一社)Jミルクが国際的な機関とも連携して取り組んでおり、持続可能な産業を目指す戦略ビジョンを決定、GHG 削減に関しても環境対策部会を設置して目標や実効策の検討を開始していることが紹介されています。
肉用牛業界の取り組みについては、全国肉牛事業協同組合のカシューナッツ殻液製剤の効果実証の取り組みとともに、当協会の情報発信事業も紹介されています。一方で、生産から消費に至るまでの関係者を束ねる組織が国際的にも国内的にもなく、組織的な対応が遅れていると言わざるを得ず、「正常化の偏見」に陥らないよう一致団結した取り組みを期待したいともされています。